「眠狂四郎」シリーズと並び称される市川雷蔵の人気シリーズとして、1966年から1968年まで製作された、日本映画界が誇るスパイ・サスペンスの人気作「陸軍中野学校」シリーズ。実在した日本陸軍のスパイ養成機関・中野学校を舞台に、辣腕スパイの成長と活躍を描き出していく。時代劇のイメージが強い市川雷蔵が、本作では、スーツ姿に拳銃という知的でクールな姿を披露。第二次大戦直前を舞台に、中野学校一期生・椎名次郎が冷徹なスパイになるまでをリアルに描写した、シリーズ第1作。
ある日、18人の少尉が、上層部の命令で日本陸軍初のスパイ養成機関・陸軍中野学校に送られた。彼らは戸籍を抹消され、外部との連絡が一切絶たれたなかで、過酷な特殊訓練を課されていく。一人、また一人と脱落していくなか、過酷な訓練に耐え切った次郎は、ついに最終試験に臨むことになり…。